応用編
パークゴルフを楽しむための最低限のルール&マナーはすでにご紹介しましたが、上達するに従ってより複雑なゲームへと向かいます。これ以降のページでは、パークゴルフをより楽しむために、すでに紹介した以外の複雑なルーツ&トラブルについてご紹介します。
すでに紹介したプレーの他に次のプレーの楽しみ方があります。
スリーサム
1人対2人でプレーし、両サイド(1人、または2人以上のパートナーのプレーヤーのこと)とも、各1個のボールでプレーするマッチプレーの方法です。
フォアサム
2人対2人でプレーをして、両サイドとも、各1個のボールでプレーするマッチプレーの方法です。
スリーボール
3人が互いに対抗し、各自のボールでプレーするマッチプレーの方法です。
ベストボール
1人対2人(または3人)の内のスコアの良い人とのマッチプレーの方法です。
フォアボール
2人の内のスコアの良い人と、他の2人の内のスコアの良い人とのマッチプレーの方法です。
アドレス
1.コースの上の小石や枯葉を除去した
コース上にある枯葉や小石、木の枝、さらにバンカーならしなどの動かせる障害物をルース・インベディメントといい、コースから取り除いてもベナルティとはなりません。また、ルース・インベディメントを除去しボールが動いても、罰打はなく、元の位置に戻してプレーを再開します。
※動かせない障害物・・・
コース上に設置されている排水溝の蓋、金網、ネット、バンカーならしの主柱、樹木の支柱、花壇の柵等・・・、こうしたものにくっつくようにして止まった場合は、それらのものは動かせないので、そのまま打つかまたはアンプレヤブルを宣言(31ページ参照)してプレーしましょう。
2.マークについて
第2打以降で同伴者のボールが邪魔になる場合は、マークをして一時的にボールをよけてもらうことができます。マークする時はカップとボールを結ぶ線上で、ボールのすぐ後ろにマークします。
また、マークしたそのボールマーカーが同伴者のプレーの妨げになる場合は、クラブヘッド一つ分(※下図参照)目標を定め横に移すことができます。カップ周辺のマークについては、「カップ周辺」の項参照。
※20mも前にある自分のボールのマークを要求された場合・・・
距離に規定はなく、「プレーの妨げになる」とマークを要求された場合は、応じなければなりません。ただし、スムーズなプレーを進行を考えましょう。
3.アンプレヤブルの宣言
アンプレヤブルとは、ボールが障害物などによりプレーを続行できない時に宣言します。木の根元や木の枝や茂みの下、さらにネットの障害などがありますが、この場合は2打加算して2クラブ以内にボールを置き直してプレーを続行します。その際カップに近づけて置いてはいけません。
※2クラブでもなお、プレースする場所が確保できない場合・・・
さらにカップに近づかないでプレースできる、最も近い位置にプレースすることができます。
パークゴルフは人や自然に優しいスポーツです
植栽に打ち込んでしまった人が、OBゾーンではないので強引に打って花や植物を傷めてしまうといったこがよくあります。植物などを傷つけるおそれがある場合は、アンプレヤブル宣言するのも大切なマナーです。パークゴルフは優しいスポーツですよ。
4.樹木を折ってプレーした
木の枝を曲げる、折る、他人の助けを借りるなどの場合も、樹木の保護を優先し、アンプレヤブルを宣言するようにします。この場合も、2クラブ以内にボールを置き直してプレーを続行します。
5.草をむしったり踏みつけた
ポールが深いラフ(草)に入った時に、草を踏みつけたり、むしったりすると、ペナルティ(2打罰加算)となります。
6.ネットの裏から打った
ネットが障害となった時も、ネットとともに裏から打つとペナルティ(2打罰加算)となります。そのまま打つかアンプレヤブルを宣言するかどちらかを選びましょう。
※足や体でネットを押しつけて打った場合・・・
ペナルティで2打罰です。また1打として数え、次打はボールの止まった位置からです。
7.ボールが地面にくいこんだ
やわらかい地面にボールがくいこんで打てない時は、同伴者の了承を得てからカップに近づかない位置に移動しプレーを再開できます。その場合はペナルティはありません。
パークゴルフは人や自然に優しいスポーツです
ネットに向かって打ち、その反動を利用する人がいます。ペナルティの規則はありませんが、施設を傷めるという行為においては、マナーとして問題があります。これは樹木についても同様です。パークゴルフは優しいスポーツですよ。
8.ウォーター・ハザード(池や川のこと)に入った
ボールが打てる場合は、そのままプレーを続行します。しかし、ボールを打てない場合はアンプレヤブルを宣言し、2打加算のペナルティとし、そのウォーター・ハザードに入った地点から2クラブ以内の範囲でカップに近づかない場所にボールを移動します。
※カジュアルウォーターに入った場合・・・
雨などでコース上にできた一時的な水たまりのことで、救済を受けることができます。
9.OBラインの線上でボールが止まった
OB(アウト・オブ・バウンズ)とは、プレー禁止の区域をいいます。OBは表示する杭を越えているかで判定し、白杭を結ぶラインに少しでもかかっている時はセーフとなります。また、ボールは停止した位置で判断するため、OB区域に入っても出てくればセーフとなります。
※微妙なOBの判断は、自分だけではしないようにしましょう。
10.OB区域に入った
ペナルティ(2打罰加算)となります。その場合はOBラインを最後に横切ったところから、カップに近づかない位置で2クラブ以内にボールを移動しプレーを続けます。
ただし、第1打目がOBの場合プレーイング・フォーの特設ティで打つように表示されているコースは、そこから第4打目としてプレーを続行します。
カップ周辺のトラブル&ルール
1.二人同時にパットしてしまい、そのボールがぶつかってしまった
両方のボールが動いてぶつかった場合は、それぞれ止まった位置から次打を打つ。
2.2度打ちしたボールが直接カップインした
ペナルティ(2打罰加算)です。ただし、カップインは有効となります。
3.同伴者からOKが出たので、カップインせずにボールを拾い上げた
ストロークプレーでは、必ずカップインするまでストロークします。ペナルティ(2打罰加算)です。
4.マークについて
同伴者の助けになると思われるボールを「マークしようか」と言ったら、「いや、マークはいらない」と言われた。先にカップインさせるには距離もあるので、ボールをそのままにしてプレーを続行したが・・・。
マークをするべきです。
マークは、本来同伴者の要求によるものでありますが、カップ周辺(グリーン上)においては、自分のボールをそのままにしておくと妨げ(あるいは援助)になると思われる場合は、マークすることに合理性があり、これが優先される。
この場合、同伴者(該当者以外)の了解のもとに行うと良いでしょう。